寒くなると増えてくるのが熱傷です。
ストーブや熱湯などで受傷するのは多いのですが、ここでは低温熱傷について述べようと思います。

近年、節約志向が広がってるようで、湯たんぽでやけどして来院される方がたくさんいます。
その他、ストーブやアンカなども多いですね。
これらは直接触れた時にはいわゆる普通のやけどですが、素手で触ることのできる温度に長時間触れることで生じるのが「低温熱傷」です。

低い温度で生じるので、軽く考える方もいるかもしれません。
しかし、実際には予想以上に深い重症のやけどになることが多いのです。

浅いやけどであれば2週間ほどで治癒して傷跡も残りませんが、深くなると治癒までに1ヶ月以上かかりしかも一生消えない傷跡を残すことになります。

まだまだ寒い季節が続きますので、暖房器具や熱湯などの取り扱いには十分配慮が必要です。
また、低温熱傷を生じた時には早めに皮膚科もしくは形成外科の専門医の診察を受けることをお勧めします。