4月はいろいろな意味で始まりの季節です。
進学、就職、転居など新しい生活が始まります。
病院でもそれに伴って新患の方が大勢いらっしゃいます。

アトピー性皮膚炎のように慢性の病気の場合は長く通院している方が多く、治療を継続するために転居先で新しい主治医を求めて来院されます。
環境が変わるということは大変な変化です。
ほこりやダニなどに代表される住宅環境。
その土地の気候。
職場や学校の環境。
友人や職場での人間関係。
などなど
これらの変化が良い方向にも悪い方向へも作用する可能性があります。

高校生までは親の庇護のもと自分の体調管理も任せっぱなしだったものが、
進学に伴い晴れて独り暮らしを始める。
念願の自由な生活です・・・・・・・
・・・・・・ここまではいいんですが、
自由になって、
食事は好きなものを好きなだけ食べ、
夜更かしはあたりまえ、
掃除洗濯はほったらかしで、部屋は荒れ放題。
当然ながら薬を塗ることも忘れ、
その結果は・・・・・・
そうです。見るも無残に激しい掻き傷が全身に広がり赤くただれて悲惨な状態に・・・

環境の変化のある時は兎に角要注意です。
転居する前に主治医に相談してください。
症状が悪化してもちゃんと治療をすればほとんどの場合は改善します。
悪くなった時に備えて薬を切らさないようにしたり、転居先で通院できる所を早く見つけることです。

新しい門出を快適に暮らすために備えましょう。