長谷川先生の日々好日

平凡な皮膚科医が綴る気ままなブログ。 家族、仕事、病気、趣味など 金沢市片町の長谷川ひふ科クリニック院長が その日に感じたことを素直に綴ります。

2009年06月

「モモ」

最近ミヒャエル・エンデの「モモ」を読みました。
書店で見かけ、子供がもう少し大きくなった時に読んでくれたらと思い購入しました。

名作とは聞いていましたが、自分では読んだことがありませんでした。

あらすじは
天涯孤独な少女モモは町のはずれの円形劇場に住んでいます。
一緒に過ごす人々の心を癒しす不思議な力を持つ少女です。
そんな彼女の周りでは少しずつ異変が起こっています。
時間泥棒たちが暗躍し人々の時間を奪っています。時間を奪われた人たちは常に時間追われ、心に余裕のない生活を送るようになります。
モモは時間泥棒からは危険人物としてマークされます。そして、彼女の周りの友人たちもみんな時間泥棒に時間を奪われていきました。時間を奪われた友人は彼女のそばから離れていき、ついに一人ぼっちになってしまいます。
一方時間泥棒たちは一人一人から時間を奪うだけでなく、一気にすべての時間を奪うことを考え、時間をつかさどる「マイスター・ホラ」に迫ります。
「マイスター・ホラ」は時間を奪われた人々を救うためモモが最後の望みと運命を託します。
時間泥棒たちは大挙して迫りますが、そのわずかなすきを亀のカシオペイアに導かれモモは奪われた時間を取り戻すことができ、人々の心を時間の呪縛から解き放つのでした。

こんなお話です。
文章力が欠如しているのでうまく伝わったかどうかわかりませんが、
この本を読んで、まず思ったことは現代人の時間に追われて生きていることへの痛烈な批判です。
日々の喧騒に追われ、いつの間にか心の余裕を失ってしまっている。
児童文学という枠を超え、大人が読んでも十分に読み応えのある本でした。

今の自分を振り返ってみると
勤務医時代はまさに時間に追われていました。
開業してしばらくは患者さんも少なく、時間がかなりありましたので
心にもゆとりができました。
今後の人生のことや家族のことなどゆっくり考えることができました。

何が幸せなのかは人それぞれでしょう。
起業家のサクセスストーリーなどを見ると
振り返らずに目標に向かって突っ走る。寸暇を惜しんで勉強や仕事に励む姿がよく見られます。
それで目標を達成できれば幸せなのかもしれません。
ただ、世の中全体があわただしく、焦燥感が充満し、追われるように生きていく社会というのは本当に幸せなのか。


こんなことを「モモ」を読みながら、そして読後も考えてしましました。

わが子がこの本をいつ手に取ってくれるかは、わかりません。
小学生が読むのには少々哲学的過ぎるかとも思います。
自分が小学生や中学生の頃にこの内容が理解できたかと言われれば疑問です。
でも、何時かは読んでほしい本です。

マイケルジャクソン

今日は朝からマイケルジャクソンのニュースでもちきりですね。

「スリラー」が大ヒットしたのはちょうど高校生の頃でしたね。
あまり洋楽になじみがなかった頃でしたが、
ダビングしたテープは持ってました。
自分が青春時代に活躍していたスターがいなくなるというのは
なんだかやっぱりさびしい気持がします。

せめて今年する予定だった復活コンサートまでは元気だったらよかったのにね。

全盛時代が華やかだったけれど晩年は裁判や性的虐待などで暗いニュースばかりだったですね。
スターって私生活は幸せにはなれないんでしょうかね?
人の人生は変なバランスがあって、華やかな人はそれに比例した暗い一面があるような気がします。

アトピー性皮膚炎その2「発汗対策」

アトピー性皮膚炎の患者さんはいろいろな要因で増悪します。
季節によって症状も変化します。
冬に悪くなる人、夏に悪くなる人、冬も夏も悪くなる人、季節の変わり目に悪くなる人など・・・いろいろなパターンがあります。

今回は夏に悪くなる人の場合です。
この場合は多くの方が発汗により症状が悪くなります。
汗そのものによる刺激や湿っぽくなりすぎることにより皮膚がふやけてさまざまな刺激に弱くなります。また、湿っぽくなることでほこりやダニ、細菌などのアレルゲンが付着しやすくなります。
気温が上がることでかゆみ強く感じます。

こんな方々は「とにかく汗をちゃんと流すこと」
これに尽きます。

とにかく刺激になる原因を皮膚から除去することが大事です。
夕方帰宅したらシャワーなどでしっかり汗を流してください。
日中汗をたくさんかいた時にはシャツを着替えたり、できれば行水するといいですね。
そして、背を流した後は保湿剤や薬を塗ることも忘れずに!

父の日のプレゼント

10121046.jpg
今日は父の日です。

娘がピンク色の白玉を作ってくれました。

何よりも私のために作ろうとしてくれた気持ちが嬉しいですね。

いつまでも素直な子でいて欲しいものです。

少し年をとったかな

今年も金沢大学美術部の展覧会が8月に開催されます。
場所は片町のラブロ7階にあるアートシアターです。
現在制作中の油絵もそれを目指しています。

さて、その会場で渡されるパンフレットに広告が掲載されます。
私もOBとして少しでもお役にたてるよう昨年から広告を掲載しています。

そこで先日現役の部員さんが広告の掲載依頼に私のクリニックを訪ねてきました。僕としては、ほぼ無条件に依頼を引き受けるつもりでした。
仕事が終了した後の診察室に彼は入ってきましたが、
なんだか変な雰囲気です。
要するに、社会人として当たり前の挨拶もろくにできないのです。
入室時には会釈一つするでもなしに無言です。そして、促されるまま椅子に掛け、こちらが切り出すまで肝心の話も始めません。
説明の内容も要を得ないものでした。

あまりの不甲斐なさに広告を契約する前に説教してしまいました。
「もっとしっかりと話さないと広告取れないぞ」と

しかし、結局その話を聞いても
「はぁ」
というくらいで全くのれんに腕押しです。
契約した後もお礼の言葉も出ません。
帰りにも「さようなら」とも「失礼します」ともいえず。
どうなってるんでしょう?

腹も立ちますが、それ以上に情けなくなりました。
たぶんこのような部員ばかりではないでしょう・・・

振り返ってみると
自分が学生時代にちゃんとしていたわけでもありません。
それでもこんな説教をしてしまうのはやっぱり年をとったのかな。
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