長谷川先生の日々好日

平凡な皮膚科医が綴る気ままなブログ。 家族、仕事、病気、趣味など 金沢市片町の長谷川ひふ科クリニック院長が その日に感じたことを素直に綴ります。

2008年07月

親業

昨日は休診日だったので、子供の学校に行きました。
PTA主催の講演会でした。
親業インストラクターという肩書の方が講師で
子どもとのコミュニケーションの方法についてわかりやすく講義していただきました。
ポイントは
「子供の話を聞く時には、“繰り返す”“言いかえる”“気持ちをくむ”」
「子供に対してこちらの要求を訴える時には“私”を主語にして話す。」
などでした。
詳しいことは親業のサイトがあるようなのでそちらをご参照ください。
http://www.oyagyo.or.jp/
普段子供とはよく話をしているつもりですが考えさせられる講演でした。
親子間だけでなく夫婦間や医師と患者などいろいろな場面に有用なお話でした。

普段診療している時もなるべく患者さんの気持ちや訴えを聞いているつもりですが実際のところはどうなんだろうかと思います。
特に開業して一人で診療していると客観的な評価がわかりません。
独善的で一方的な話し方になっていないだろうか、と不安に思うこともあります。
うまく話がかみ合わないことも時折あり、
人間としての修行が足りないと反省させられることもしばしばあります。
人を相手にする職業の難しさを改めて感じずには居られませんでした。

水虫の季節です。

ムシムシした梅雨空雨が続きます。

今年も水虫の方が増えてきました。
最近、テレビでやくみつるさんが爪水虫のCMをやっていますね。
当院にもそれを見て来院される方がいます。
TVの影響力は絶大です。

さて、水虫の病気についての情報はさまざまなところで得られますので
あえてそれには触れないことにして
私が普段の水虫の診療で思うことを並べてみました。

?とにかく正確な情報、診断に基づき治療しましょう。
「たぶん水虫」「なんとなく水虫」がいっぱいいます。
それって本当に水虫??
?根気良く塗りましょう。
皆さんにこのように指導します。とにかく中途半端な治療になると再発します。小学生の頃、通っていた塾の先生が「水虫を治せたらノーベル賞もんや」と言っていましたが、ちゃんと水虫は治せますし、たぶんそんなことでノーベル賞はもらえません。
?爪水虫の人は飲み薬
飲み薬の詳しい説明は省略しますが、飲み薬を希望される方でほかに飲み薬を飲んでいる人は必ず薬の名前が分かるようにして皮膚科に受診してください。
薬の相性が悪いことがあります。
「皮膚科やから、飲み薬は関係ないもんやと思った。」
という人もいますが、そんなことないんですよ。
?「先生、こんな汚い所見てもらって申し訳ないですね・・・」
という方がよくいます。
そんなこと気にせずちゃんと治療しましょう。
そんな足を見るのが私たちの仕事です。
?検査の時に
「そんなすぐにわかるんですか!」
皮膚の一部を取って白癬菌がいるかどうかを見ます。
患者さんの足のむけた皮を採取し顕微鏡で観察します。5分ほどで結果が分かります。ある意味皮膚科医の特殊技能です。
?「お父さんが病院に行ってくれないんです。」
このように嘆く娘さんがいっぱいいます。
家族に水虫の方がいるとせっかく治してもまた感染する恐れがあります。
世の中のオヤジさんはかわいい娘や愛妻に嫌われないようにちゃんと治療しましょうね。
?「恥ずかしい・・・」
女性の中には「水虫です」と告げるとこのようにおっしゃる方がいます。
「恥ずかしくないですよ。そんな方沢山いますから」
というのですが、そんな言葉で慰められるでしょうか。

水虫は身近な病気です。そのためか患者さんも様々です。
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