年内いっぱい行なう予定です。
基本的には予約制に致しますので、ご希望の方は受付にお申し出下さい。
なお、7才未満の方はお断り致しておりますのでご了承ください。
平凡な皮膚科医が綴る気ままなブログ。 家族、仕事、病気、趣味など 金沢市片町の長谷川ひふ科クリニック院長が その日に感じたことを素直に綴ります。
最近、全国各地で熊の出没が話題になっています。
人間の都合で開発が進み環境が破壊され、彼らの棲みかに勝手に入り込んでいるんですから熊も被害者ですね。
危険を回避するために駆除するのはやむを得ないのかもしれませんがかわいそうな気がします。
それはそうと、今日のニュースで蜂に襲われてショック死という記事がありました。
熊も怖いけど蜂も怖いですよ!
毎年全国で20人余りの方が蜂に刺されたことにより亡くなられています。
一度に多数刺されることも原因となりますが、多くは蜂毒に対する強いアレルギー症状によるショック死(アナフィラキシーショック)です。これは1か所刺されただけでも起きる可能性があります。
その反応はほとんどは刺された直後に起こります。全身に蕁麻疹が生じたり、血圧低下、呼吸困難、不整脈などの症状がおこり、症状が重篤ならば短時間で意識を消失し死に至ることもあります。
初めて蜂に刺された方に起こることはほとんどありませんが、一度刺されたことのある方は発症する可能性があります。特に蜂に刺されたときに以上に大きくはれたり、全身に蕁麻疹が生じたなど、強い症状の経験のある方は注意が必要です。
ショック症状は刺されて10分後などごく短時間で生じます。万が一、そのような症状が出るようならばすぐに救急病院で治療を受けてください。対処が早ければほとんどの場合救命できます。
また、ショック症状の経験のある方で再び蜂に刺される可能性の高い方(たとえば、森林で働いている方など)は刺された時の応急処置で強心剤を自分で注射するキットがあります。健康保険は適応されていませんが命にかかわることですから常備されたほうがいいでしょう。
秋の行楽シーズンです。山野に出かけることもあるでしょうが、蜂や熊には十分注意しましょう。